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ハイキングに行った記録を書き込みます


by 23313

西穂から奥穂へ

北アルプス一般ルートの最難関のコースをガイドと登る。
9月2日 晴れ
新穂高ロープウェイに全員集合。参加者は顧客4名(男3名、女1名)+ガイド1名の総勢5名のパーティ。
ロープウェイを乗り継ぎ一挙に2156mの西穂高口駅に着く。下界は晴れていたが、駅を降りてしばらくするとにわか雨。雨が止むまでしばし待つ。
14:00 出発。わりと急な山道を登っていく。
15:00 西穂高山荘に到着。天気がいいのでしばし小屋前でたたずむ。小屋に入ってしばらくすると激しい夕立。かなり降る。しかしながら、夕方には止む。
9月3日 晴れのち曇り
4:30 出発。本日は長丁場なので日の出前に出発。ライトを点けて歩く。
5:20 休憩。朝食を摂る。あたりはすっかり明るくなる。独標の上に人影が見える。
5:47 独標到着。天候は良く、槍ヶ岳から前穂。笠ヶ岳など360度のすばらしい展望。ここから互いにザイルで結び合いコンティニュアスで登る。途中で危なっかしい2人連れの登山者を追い越す。ここらでも既に、少し急な下りがある。
7:13 西穂高岳山頂到着。しばし休息していると悲鳴のようなものが聞こえる。
西穂高を下ってしばらくすると。先行していた大パーティと出会う。何でも、滑落事故が発生したとのこと。下を見るとヘルメットが転がっていた。我々のガイドが協力を申し出ると既にザイルを使って救助を始めるとこだったのでもう十分と断られたので、我々はそのまま先に進む。最初からえらいものを見たと緊張する。ここからはひたすら岩場の連続。通常のルートなら、難所は数十メートルで終わるが、このルートそれがずっとずっと続く。
8:53 休憩。西穂高を振り返る。天候はまだ良い。
9:48天狗岳山頂。山頂からの下りは、かなり急。コルの手前は、垂直の鎖場を5mぐらい下る。
10:21天狗のコルで休憩。ここが唯一のエスケープルート。大休憩ポイントか少し臭う。休んでいると、単独行の女性登山者がやってきた。凄い。
コルからの登りにキケンと赤いペンキ。逆層の岩場を登る。この登りは長い。へとへとになる。
何とか登りきると目の前にジャンダルムが目に入る。既にガスって来た。先ほどの女性登山者はジャンダルムに登っているのが見える。我々も登る。
12:23 ジャンダルム頂上に到着。だか視界は数メートル。ジャンダルムの標識の前で記念撮影。来た道を引き返し、さらに奥穂高に向かって登る。ここからも急登、急下降。ひたすら歩く。
13:48 馬の背の手前。これが最後の登り。須磨アルプスの馬の背は水平であるが、本物の馬の背では、急勾配のナイフリッジ。手、足を使い。ロッククライミングに近い。ホールドはしっかりあるので技術は要しないが。馬の背でなく。馬の首にしがみついて登っているというのが正解。
14:11奥穂高山頂に到着。何とか難関を突破した。
15:00 穂高山荘到着。小屋について10分ぐらい経ってから夕立。なんともラッキー。夕方には雨も止み、常念山系が良く見える。
9月4日 晴れ
本日は新穂高まで下り。天気がいいうちに下ろうと、5時に出発。白出沢を下る。
5:00 出発。ほかの登山者も結構早く出発していた。大きな石がごろごろしているルート。しかも急勾配、歩きにくい。
6:09 一回目の休憩。ここで朝食の弁当を食べる。まだ滝には着いていない。さらに下る。しばらくすると水の音が聞こえてくる。だんだん下っていくと滝が見えた。滝を過ぎてからもしばらくは危ない箇所、緊張して下る。
7:39 休憩。既に樹林帯に入った。ここからしばらくすると道はぐっと緩くなった。
8:20 林道と合流。ここには白出小屋(閉鎖)と水場がある。後はゆっくり林道を下っていく
10:00 新穂高ロープウェイに到着。

西穂から奥穂のルート。しっかり3点確保が出来れば十分歩ける。しかしながら息を抜くところがほとんどなく、緊張の連続。ほとんど垂直の岩場を鎖を頼りに数メートル下るところも何箇所もある。一瞬の気の緩みが事故を招くので、単独で行くのは危険と思われる。
しかし、これを歩き通したことの充実感はたとえようもないものである。




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by 23313 | 2005-09-04 21:25 | その他の山 | Comments(0)